2023/12/31 23:08
お菓子な雑貨店
!DO NOT EATへようこそ♪
どうも♪店主です♪
お菓子な雑貨店!DO NOT EATの天井には、色とりどりのシャンデリアが飾られております。
本日は、一番大きくて美しいシャンデリアがご縁となったお話でございます。
……… …… … .. .

招待客のキャンディのヘアピンをしたヒツジは、ふわふわの毛が自慢で、ティーパーティーではみんなに触ってもらいます。
「こんにちは、今日もふわふわの毛にキャンディのヘアピンが映えて、とても素敵ですね。」
と、クッキーの帽子をかぶったウサギが、ヒツジに声をかけます。
「こんにちは、ありがとうございます、ウサギさん。今日は、お店に素敵なものがあると聞いて見に来ました。」
と、ヒツジは笑顔で答えます。
「素敵なもの?それは何だい?」
と、ウサギは興味津々で聞き返します。
「それはね、このお菓子な雑貨店にある、一番大きくて美しいシャンデリアよ。」
と、ヒツジは天井を指差します。
「ああ、それは私の自慢の作品だよ。クッキーとキャラメルとキャンディで作ったんだ。色とりどりできらきらしているでしょう?」
と、ウサギは誇らしげに説明します。
「すごいわ。私もそんな素敵なものが作れたらいいのに。」
と、ヒツジはうっとりと見上げます。
「そう言ってくれると嬉しいよ。でもね、このシャンデリアはただ見るだけじゃなくて、音楽も奏でるんだよ。」
と、ウサギは秘密を教えます。
「音楽?どういうこと?」
と、ヒツジは驚きます。
「じゃあ、見せてあげるよ。この紐を引っ張るとね・・・」
と、ウサギはシャンデリアの下にある紐を引っ張ります。
すると、シャンデリアが回り始めて、キャンディがぶつかってカランカランと鳴ります。
それがまるで鐘の音のように聞こえて、美しいメロディーを奏でます。
ウサギとヒツジは、シャンデリアの音楽を聞いて、とても幸せな気持ちになりました。
「わあ、すてき!こんなに素敵な音楽が聞けるなんて!」
と、ヒツジは感動します。
「気に入ってくれたかな?これは私が特別に作ったものだから、他では聞けないんだよ。」
と、ウサギは嬉しそうに言います。
「ありがとう、ウサギさん。私、何かお礼をしたいわ。」
と、ヒツジは言って、自分のふわふわの毛を少し切ります。
「これをあげるわ。私の毛は柔らかくて暖かいから、冬になったらスカーフにして巻いてね。」
と、ヒツジはウサギに毛を渡します。
「ええ、ありがとう。これは素敵なプレゼントだね。」
と、ウサギは感謝します。
「私は、世界中のお菓子を見てまわるのが好きでね。それで新しいアイデアを得て、もっとたくさんのお菓子な雑貨を作りたいんだよ。」
と、ウサギは夢見るように言いました。
「そうだ!ヒツジさん、少しお時間よろしいかな?ティーパーティーが終わるまでには戻るので、楽しみに待っていて。」と言い、ウサギはお店の工房へと入って行きました。
しばらくして戻ってきたウサギは、ヒツジに箱を渡しました。
「これは何?」
と、ヒツジは箱を開けました。
中には、キャンディのヘアピンが入っていました。
それはヒツジがつけていたものとそっくりでした。
「これは・・・私のヘアピン?」
と、ヒツジは不思議そうに言いました。
「違うよ。これは私があなたのために作ったものだよ。あなたの毛から作ったキャンディでできてるんだ。」
と、ウサギは説明しました。
「私の毛から?どうやって?」
と、ヒツジは驚きました。
「私は、お菓子雑貨作りの名人だからね。あなたの毛を砂糖水で煮て、固めて、形を整え、魔法のコーティングをしたんだよ。それでこのキャンディのヘアピンができたんだよ。」
と、ウサギは得意げに言いました。
「すごいわ。こんな素敵なプレゼントをありがとう。でも、これを私にくれる理由は何?」
と、ヒツジは感謝しながら聞きました。
「これはね、友情の証だよ。私はあなたを大切な友達だと思ってるからね。それでこのキャンディのヘアピンをあげることで、私の気持ちを伝えたかったんだよ。」
と、ウサギは真剣に言いました。
「友情の証・・・」
と、ヒツジは感動しました。
それから数日後、ウサギは新しいアイデアを得るために、また世界中のお菓子を見て回る旅に出ました。
数ヵ月がたった頃、ヒツジの元にウサギから手紙が届きました。
そこには、【一週間後にお菓子な雑貨店!DO NOT EATで会いましょう】と、書かれていました。
ウサギが旅から帰って来る日、ヒツジはキャンディのヘアピンをつけて、お菓子な雑貨店!DO NOT EATのシャンデリアの下で、ウサギのことを待ちました。
そして、お菓子な雑貨店!DO NOT EATでふたりは、再会しました。
「こんにちは、ウサギさん。おかえりなさい。」
と、ヒツジは嬉しそうに言いました。
「ただいま、ヒツジさん。会えて嬉しいよ。」
と、ウサギは感激して言って、ヒツジに抱きつきました。
「私も会えて嬉しいわ。旅はどうだったの?」
と、ヒツジは興味津々で聞きました。
「旅はすばらしかったよ。色々なお菓子を見てきたんだよ。それで新しい雑貨を作ったんだよ。見てごらん。」
と、ウサギは自慢げに言って、新しい雑貨を見せました。
「わあ、すごいわ。これはどんな雑貨?」
と、ヒツジは感嘆しました。
「これはね・・・」
ウサギは新しい雑貨の説明を始めました。
それはどれもお菓子でできていて、色々な機能がありました。
「これはチョコレートの時計だよ。時間が経つと溶けるんだよ。」
「これはマシュマロのクッションだよ。押すとふわふわになるんだよ。」
「これはグミのメガネだよ。かけると色々な景色が見えるんだよ。」
「これはキャラメルの鏡だよ。自分の顔が甘く見えるんだよ。」
「これはクッキーの本だよ。読むとお腹が満たされるんだよ。」
ウサギは次々と新しい雑貨を見せてくれました。
それらはどれも素晴らしくて、ヒツジは目を輝かせました。
「すごいわ。こんなに素敵な雑貨があるなんて!ウサギさんは本当に天才ね!」
と、ヒツジは感嘆しました。
~ 店主より ~
本日は、クッキーの帽子をかぶったウサギさんと、キャンディのヘアピンをつけたヒツジさんのお話でございました…。
ウサギさんのシャンデリアは、とても美しい音楽を奏でるんですよ。
クッキーとキャラメルとキャンディがぶつかると、それぞれ違う音が出て、ハーモニーを作ります。
音楽のジャンルは、クラシックやジャズやポップスなど、色々あります。
シャンデリアの気分によって、選んでくれるんです。
私は一度、シャンデリアがベートーヴェンの「月光」を演奏してくれたことがあります。
とても感動しました。
あなたも聞いてみたいですか?