2024/01/11 23:50



お菓子の国では、毎年大きなお祝いがあります。それは、お菓子の国の王子の誕生日です。


王子は、お菓子の国のみんなに優しくて、とても人気があります。
お祝い会には、お菓子の国の皆が、それぞれ自慢のお菓子を持ってきて、王子にプレゼントします。




その中に、マカロン地方からやってきたマカロンちゃんという女の子がいました。

マカロンちゃんは、マカロン地方で一番美味しいマカロンを作ることができるのですが、とても恥ずかしがり屋でした。

王子に会うのが夢だったマカロンちゃんは、お祝い会に参加することにしましたが、他の皆にに自分のマカロンを見られるのが怖くて、小さな箱に入れて隠して持ってきました。

お祝い会の会場に着いたマカロンちゃんは、色とりどりのお菓子たちに圧倒されました。

チョコレート地方からは、キラキラと輝くチョコレートの塔が、クッキー地方からは、香ばしいクッキーの城が、ケーキ地方からは、ふわふわのケーキの山が、王子に贈られていました。

マカロンちゃんは、自分のマカロンなんて見せられないと思って、箱をぎゅっと抱きしめました。

すると、そこに王子が現れました。

王子は、皆に笑顔で挨拶をして、一つ一つのプレゼントに感謝の言葉を述べました。
マカロンちゃんのところにもやってきて、優しく話しかけました。

「こんにちは、君はマカロンの国から来たんだね。僕はマカロンが大好きなんだ。君はどんなマカロンを作るの?」

マカロンちゃんは、王子の優しい声にドキドキしました。
でも、自分のマカロンを見せるのは恥ずかしいと思って、小さな声で答えました。

「私は、色々な味のマカロンを作ります。でも、私のマカロンなんて、他のお菓子に比べたら、つまらないです。」

王子は、マカロンちゃんの言葉に驚きました。

「つまらないなんて、そんなことないよ。君のマカロンは、きっと素敵なお菓子なんだ。僕に見せてくれないかな?」

マカロンちゃんは、王子の優しさに心が動かされました。
でも、まだ恥ずかしくて、箱を開けることができませんでした。

「ごめんなさい、王子様。私は、あなたに失礼なことをしたくないんです。私のマカロンは、あなたにふさわしくないと思うんです。」

王子は、マカロンちゃんの気持ちを尊重しました。
でも、諦めることはしませんでした。

「わかったよ、無理に見せなくてもいいよ。でも、僕は君のマカロンに興味があるんだ。だから、君ともっと仲良くなりたいんだ。君は、僕と友達になってくれるかな?」

マカロンちゃんは、王子の言葉に感動しました。
王子は、自分のマカロンを見なくても、自分と友達になってくれると言ってくれたのです。
マカロンちゃんは、王子に信頼を感じました。

そして、勇気を出して、箱を開けました。

「王子様、私は、あなたと友達になりたいです。これが、私のマカロンです。」

箱の中には、色とりどりのマカロンが並んでいました。
マカロンは色や味がたくさんありました。
王子は、マカロンちゃんのマカロンに目を輝かせました。

「すごいね、君のマカロンはとてもきれいだよ。こんなにたくさんの種類があるんだね。どれも美味しそうだよ。僕に一つ食べさせてくれるかな?」

マカロンちゃんは、王子の喜びの声に笑顔になりました。
そして、王子に一つのマカロンを手渡しました。

「はい、どうぞ。これは、私の一番好きなマカロンです。ストロベリーとホワイトチョコレートのマカロンです。」

王子は、マカロンちゃんのマカロンを一口食べました。
すると、口の中に広がる甘酸っぱい香りとふわふわとした食感に感激しました。
マカロンは、魅力があってとても美味しかったのです。
王子は、マカロンちゃんに感謝の言葉を述べました。

「ありがとう、君のマカロンはとても美味しいよ。僕は、君のマカロンが大好きになったよ。君は、本当に素晴らしいマカロン作りだよ。」

マカロンちゃんは、王子の褒め言葉に照れました。
でも、とても嬉しかったのです。
そして、王子にもう一つマカロンを差し出しました。

「王子様、私は、あなたにもっとマカロンを食べてもらいたいです。これは、私が一番苦労して作ったマカロンです。レモンとミントのマカロンです。」

王子は、マカロンちゃんのマカロンを受け取りました。
そして、マカロンちゃんに笑顔で言いました。

「ありがとう、君はとても優しいね。お礼に僕と一緒にお菓子の国を見て回らないかな?」

マカロンちゃんは、王子の言葉にドキドキしました。
王子は、自分と一緒にお菓子の国を見て回りたいと言ってくれたのです。
マカロンちゃんは、王子と一緒に色々なお菓子を見たり食べたりしたいと思いました。

そして、小さな声で答えました。

「はい、王子様。私は、あなたと一緒にお菓子の国を見て回りたいです。」

王子は、マカロンちゃんの言葉に喜びました。そして、マカロンちゃんの手を握りました。

「よかったよ、君は僕の一番の友達だよ。さあ、行こうか。お菓子の国の素晴らしさを、君に見せてあげるよ。」

マカロンちゃんと王子は、手をつないでお城を出ました。
そして、お菓子の国の中を歩き始めました。

お菓子の国には、色とりどりのお菓子がいっぱいありました。

チョコレート地方では、チョコレートの滝やチョコレートの橋がありました。
クッキー地方では、クッキーの家やクッキーの車がありました。
ケーキ地方では、ケーキの花やケーキの木がありました。

マカロンちゃんは、お菓子の国の美しさに感動しました。

王子は、マカロンちゃんに色々なお菓子を紹介してあげました。
マカロンちゃんと王子は、お菓子の国のお菓子を楽しく食べ、たくさんお菓子の話をしました。

マカロンちゃんは、王子にマカロンの作り方を教えてあげました。
王子は、マカロンちゃんにお菓子の国の歴史を教えてあげました。
マカロンちゃんと王子は、お互いにたくさんのことを学びました。
マカロンちゃんと王子は、お菓子の国の中を一日中歩き、お城に戻りました。

マカロンちゃんは、王子に感謝の言葉を述べました。

「王子様、今日は本当に楽しかったです。私は、お菓子の国のことをたくさん知ることができました。あなたは、私にとても優しくしてくれました。私は、あなたのことが大好きです。」

王子は、マカロンちゃんの言葉に笑顔になりました。
そして、マカロンちゃんに優しく言いました。

「僕も、今日は本当に楽しかったよ。僕は、マカロンのことをたくさん知ることができたよ。君は、僕にとても素敵なお菓子をくれたよ。僕も、君のことが大好きだよ。」

こうしてマカロンちゃんは、自分のマカロンを見せることで、自分の一番の友達を見つけたのでした。